
アイルランドのパブでビール以外によく見かけるのが、リンゴの発泡酒“シードル”です。英語圏の人たちは“サイダー”と発音します。
日本のシードルは瓶に入ったものしかありませんが、アイルランドのパブでは生ビールのようにサーバーから注いでくれます。容量もギネスと同じ“パイント”グラスです。1パイントは約500mlですので、あまり飲めない人はハーフ・パイントで注文することも出来ます。
今では居酒屋のビールも樽生が主流ですが、ヨーロッパにはシードルやワインなども樽生で提供するシステムがあるそうです。
http://www.draftwine.com/draftwine1.html
これは日本でも今後増えてくるかもしれません。ステンレス製の樽はメーカーが回収して再利用しますので、瓶や缶が大量に捨てられることがありません。そして何より瓶詰めの工程がなく、空気に触れないよう窒素ガスを充填しているので、作りたての味を保つことが出来ます。
ビールは、日光に当たるだけで味が変わります。ですからビア・ガーデンやキャンプ地などで、透明ガラスのグラスに注いだビールは、どんどん変な臭いになっていきます。
アメリカ人は“スカンキー(スカンクの臭い)”という言い方をします。日本にはスカンクがいないので分かりませんが、樽から注ぎたてのビールと、グラスに入れて日光に当てたビールを飲み比べてみると分かると思います。
ビールに窒素ガスを入れて注ぐ方式を使っているのはギネスビールくらいですが、窒素ガスは空気中にも含まれているものです。液体の中に溶け込まないため圧力だけかけることができ、酸素を遮断することで酸化を防ぎます。
アイルランドのパブでカウンターにずらりと並んだサーバーは、ほとんどビールですが、その中にサイダー(シードル)もたいていあります。輸出向けの“マグナーズ”は現地では“バルマー”という商品名です。パブにいる女性はサイダーを注文することが多いと、バーテンダーが教えてくれました。
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