2012年04月21日

シードル

MAGNERS IRISH CIDER 6本 & PEAR CIDER 6本 合計12本セット / 株式会社アバロンインターナショナル

 アイルランドのパブでビール以外によく見かけるのが、リンゴの発泡酒“シードル”です。英語圏の人たちは“サイダー”と発音します。
 日本のシードルは瓶に入ったものしかありませんが、アイルランドのパブでは生ビールのようにサーバーから注いでくれます。容量もギネスと同じ“パイント”グラスです。1パイントは約500mlですので、あまり飲めない人はハーフ・パイントで注文することも出来ます。

 今では居酒屋のビールも樽生が主流ですが、ヨーロッパにはシードルやワインなども樽生で提供するシステムがあるそうです。
http://www.draftwine.com/draftwine1.html
 これは日本でも今後増えてくるかもしれません。ステンレス製の樽はメーカーが回収して再利用しますので、瓶や缶が大量に捨てられることがありません。そして何より瓶詰めの工程がなく、空気に触れないよう窒素ガスを充填しているので、作りたての味を保つことが出来ます。

 ビールは、日光に当たるだけで味が変わります。ですからビア・ガーデンやキャンプ地などで、透明ガラスのグラスに注いだビールは、どんどん変な臭いになっていきます。
 アメリカ人は“スカンキー(スカンクの臭い)”という言い方をします。日本にはスカンクがいないので分かりませんが、樽から注ぎたてのビールと、グラスに入れて日光に当てたビールを飲み比べてみると分かると思います。

 ビールに窒素ガスを入れて注ぐ方式を使っているのはギネスビールくらいですが、窒素ガスは空気中にも含まれているものです。液体の中に溶け込まないため圧力だけかけることができ、酸素を遮断することで酸化を防ぎます。

 アイルランドのパブでカウンターにずらりと並んだサーバーは、ほとんどビールですが、その中にサイダー(シードル)もたいていあります。輸出向けの“マグナーズ”は現地では“バルマー”という商品名です。パブにいる女性はサイダーを注文することが多いと、バーテンダーが教えてくれました。
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2012年04月16日

良い人たち

 妖精全般は“Fairy(フェアリー)”と呼ばれますが、小さい妖精は特に“Elf(エルフ)”と呼ばれます。ピーターパンの友人ティンカー・ベルや、白雪姫の七人の小人たちなどが、有名なエルフでしょう。
 妖精というのは天から追われて地上に降り立った天使、つまり堕天使のことで、“Good Peoples(良い人たち)”とも呼ばれます。もっと深い罪で堕落した天使たちは、地上よりさらに深く、さらに悪い所にまで、堕ちて行ってしまっています。

 Good Peoplesは人間と友達になったり助けたりもしますが、ふざけたり、はしゃいだり、悪戯をしたりもします。
【送料無料】 グリムが案内するケルトの妖精たちの世界 下 / トマス・クロフトン・クローカー 【単行本】 グリムが案内するケルトの妖精たちの世界 上/トマス・クロフトン・クローカー/ヤーコプ・ルードヴィヒ・グリム/ヴィルヘルム・カール・グリム
 クロフトン・クローカーという作家が書いた物語の中では、妖精たちが群れになって、踊ったり歌ったりしていたのに、神父さんが通りかかると一目散に隠れてしまう場面があります。そして神父さんを家に泊める男に頼みごとをします。それは、神父さんに「自分たちの魂が、ちゃんとしたクリスチャンの魂のように、最後の審判の日に救われるのかどうか」を尋ねることです。
 けれど神父さんは、その質問の答えを知りたければ、自分たちで神父さんの所まで聞きに来なさいと答えます。そう男から伝えられた妖精たちは、また四方八方へ逃げて行ってしまうのです。堕天使なので、神父さんの前に出るのは気が引けるのですね。それでもクリスチャンの天使なので、キリスト教の教えは気になるわけです。

 本当のワルではないけれど、高潔な天使にもなりきれない。そんな妖精たちに、親しみと憐みを感じます。
 クリスチャンの人たちにとっても、妖精は哀れな堕天使ですから、時には疎ましがられたり恐れられたりする存在です。それでも一応キリスト教の教えを学んだ“天使”ではあるので、(仕方のない奴ら)という風に寛容に捉えているのかもしれません。
 悪戯好きで狡い所もある妖精ですが、根は、良い人たち、なのです。
posted by Fimie at 09:50| Comment(0) | 妖精 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月15日

遥かなる大地へ

遥かなる大地へ [DVD] / トム・クルーズ, ニコール・キッドマン, トーマス・ギブソン (出演); ロン・ハワード (監督)
 1992年に公開された「遥かなる大地へ」を見ました。トム・クルーズとニコール・キッドマン主演で、アメリカの開拓地へと移住したアイルランド人たちの物語です。当時は人気俳優主演のラブ・ロマンスとして見ただけでしたが、移民の物語として見直すと面白い発見もあります。

 舞台となる西アイルランドの海岸に住む、貧しい小作人たちの生活ぶりのシーンから始まります。三兄弟がふざけて喧嘩していますが、彼らの台詞がアイリッシュ訛りの英語だということに気がつきます。アメリカ人がよく、ふざけて真似するアイリッシュ訛りの英語は独特なイントネーションがあり、「シャ、シュ、ショ」の発音が耳につきます。

 小作料を払わなければ土地から出て行けと言われ、住んでいる家に火をつけられ、怒った三男(トム・クルーズ)が地主を殺しに出かけていきます。たまたま入ったパブで当の地主と出会ってしまうのですが、パブに居るのは男ばかり。地主の男も、家では女房が飲ませてくれないから、と言ってパブで飲んでいます。昔のパブでは女が立ち入ることを禁止していたといいますが、それは厳格に育てられた女性にはお酒を飲む習慣がなく、酔っ払いを毛嫌いしていたためかもしれません。
 そんな“レディ”として振る舞うことにうんざりしている地主の娘(ニコール・キッドマン)は、アメリカ移住を夢見ています。「私はモダンな女なのよ」と何度も言いながら、わざと皆の前でアメリカのポップスをピアノで弾いてみたり、馬で駆け回ったりする“お転婆娘”なのです。

 開拓時代のアメリカでは、移住者に無料で土地を与えていた、といいます。映画の中では、競馬の競争で勝った者だけが土地を獲得できる、ということになっています。史実は分かりませんが、それほど簡単に“タダ”の土地が手に入ったわけではない、ということです。
 地主の暴力で怪我を負い死んでいく小作の父親が、息子に残した最後の言葉が「土地こそが人間の魂のよりどころだ」というものです。その言葉を反芻しながら、息子はアメリカで奮闘するわけです。
posted by Fimie at 10:31| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月07日

キング・アーサー

キング・アーサー [DVD] / クライヴ・オーウェン, キーラ・ナイトレイ, ヨアン・グリフィズ, スティーヴン・ディレイン, ステラン・スカルスゲールド (出演); ジェリー・ブラッカイマー (プロデュース); デイヴィッド・フランゾーニ (脚本); アントワン・フークア (監督)

 2004年のアメリカ映画『キング・アーサー King Arthur』は、壮大で迫力あるアクション・ロマンです。

 欧米で“英雄の原点”と語り継がれるアーサー王は、様々な伝説があり実態は謎の人物。中世の騎士伝説「アーサー王と円卓の騎士」は、古代末期に実在したブリトン人をモデルにしているのではないかなどとも言われています。“ブリトン人 Briton, Brython”というのは、ローマ時代以前からブリテン島(現在のイギリス)に定住していたケルト系の土着民族のことです。

 映画では、ブリテン島がローマ帝国の支配下にあった西暦415年が舞台となっています。古代末期の時代で、衰退しつつあるローマ帝国と、ブリテン島先住民のケルト系ブリトン人やピクト人、さらにブリテン島に新たな侵略者として登場したサクソン人の間の確執と戦いを描いています。
 ローマ軍の指揮官アーサーと円卓の騎士たちが、ブリテン島の貴族一家を救おうとするものの、独立を求めるブリテン人や、侵略者サクソン人との戦いは混迷を極めます。

 騎士道の理想的な人物像として、歴史的偉人として、ロマンスの主人公として、アーサー王は様々な文学作品や映画、舞台の素材となっています。
アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集) [文庫] / トマス・マロリー, William Caxton, ウィリアム・キャクストン, 厨川 圭子, 厨川 文夫 (著); 筑摩書房 (刊) アーサー王の剣 [大型本] / エロール ル・カイン (著); エロール ル・カイン (イラスト); Errol Le Cain (原著); 灰島 かり (翻訳); ほるぷ出版 (刊) アーサー王ロマンス (ちくま文庫) [文庫] / 井村 君江 (著); 筑摩書房 (刊)
 表紙の装画がきれいな本がお気に入りです。
トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫) [文庫] / マーク・トウェイン (著); 大久保 博 (翻訳); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)
 現代のアメリカ人がアーサー王の時代にタイム・スリップした…なんていう物語もあります。

posted by Fimie at 00:47| Comment(0) | ケルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月04日

テンプル・バー地区

 ダブリン市を流れるリフィー川の南岸沿いに“テンプルバー Temple Bar”という地区があり、歩行者天国の通りに映画館、ギャラリー、劇場、クラブ、カフェ、パブ、レストランなどが軒を並べています。私たちがアイルランド旅行をした時にダブリンで泊まったのが「テンプル・バー・ホテル」でした。

 このテンプル・バー地区には、U2のボノとエッジが経営する「クラレンス・ホテル」もあります。
6-8 WELLINGTON QUAY, DUBLIN 2, IRELAND
 ここは、1852年創業のホテルを、U2の2人が1992年に買い取って改装し、彼らの滞在場所としたそうです。高級ホテルですが目立たない外観で、入口は小さく、レセプションエリアはシックにまとめられています。
http://www.theclarence.ie/

 Bed & Breakfastは一泊€149.00から。ここでアイリッシュ・ブレックファーストを堪能できます。夜はホテルのバーでカクテルなども楽しめるので、地元の人も来るようです。アメリカで人気だったテレビドラマ“セックス・アンド・ザ・シティ”で使われていた“Skky Vodka”を使ったカクテルを出しています。

 一泊€179.00からの、ディナー付きの宿泊パッケージというのもあり、こちらは朝食を部屋に持ってきてもらうことも出来ます。

 “windmill lane”という通りは“U2ストリート”とも呼ばれ、彼らがレコーディングに使ったスタジオがあります。ここを訪ねて来たファンが壁にグラフィックアート的な落書きを残して行くようになり、カラフルな壁のある短い通りは観光名所となっているそうです。
posted by Fimie at 12:31| Comment(0) | アイルランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする